君の膵臓をたべたい (1)
初出は2015年6月。
奥付けを見ると時間が経つのはあっという間って
否が応でも感じてしまいますね。
タイトルからグイグイ魅せてくれる、なんてのは既に言い尽くされた感は
ありますが、それでもやっぱり特筆すべき点でしょう。
あらすじは1章の以下の会話文でだいたい説明できますね。
「肝臓が悪かったら肝臓を食べて、胃が悪かったら胃を食べてって、
そうしたら病気が治るって信じられてたらしいよ。
だから私は、君の膵臓をたべたい」(山内桜良)
要は膵臓を患い余命幾ばくかの女の子が登場するお話です。
ただ、「君の膵臓をたべたい」というのは、
冒頭で主人公の【僕】が、病気の少女・山内桜良が死ぬ前に
送った最後のメールの内容でもあるのです。
健康な【僕】がどうして彼女の膵臓をたべたいのか?とか、
疑問に思うわけで、
どうやら「君の膵臓をたべたい」にはもっと深い意味がありそうだなと
思いながら読んでいけるわけですね。親切!
あと、主人公は【大人しい生徒】【秘密を知ってるクラスメイト】と言う風に、
表記がころころと状況に応じて変わっていくのも見所です。
これも、単なる状況説明…というわけでなく、
劇中でのちのち重要な意味を持ってきます。
読んでない人は、お楽しみに。
以上が概要。
以下に各章立ての内容を記しますので、
未読の人はブラウザバックのち、書店で新品で買って読みましょう。
↓
プロローグ.桜良の葬儀
(過去を振り返る)
1.桜良と僕の掛け合い・外出の約束
2.「共病文庫」と桜良との出会い
3.通り魔のニュースとケーキビュッフェ
4.クラスメイト・桜良と旅行・真実と挑戦
5.付き合っている噂・元彼のタカヒロ
6.桜良の入院・親友のキョウコ
7.死の予感と死
(プロローグの葬儀へと繋がる)
8.「共病文庫」桜良の独白
9.桜良との約束・「共病文庫」と恭子
10.墓参り・桜良が変えた【僕】の未来
全体の感想とか各章の印象深いシーンについて
ぼそぼそと語っていきたいです。
…感想も語っていないただのあらすじに文字数を割きすぎた感。